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是非覚えておいていただきたいのは、時間の概念を考慮すれば、比べる時を同じにしないとお金の価値を比べられないということです。
今比べるのかまたは1年後に比べるのか、いずれにしても同じ時でなければ意味がないということです。 さてそれではいよいよ債券の話に入ります。
最初は今までの話と同じ1年後との比較から始めましょう。 まず、ここに2つの債券があるとします。

Aの債券もBの債券も3%の金利が付いています。 ただし.Aの債券は、今3%分の金利を受け取り1年後には元本の100万円も償還されます。
一方、Bの債券は通常通り1年後に3%分の金利と満期償還金を受け取れます。 どちらも値段が100万円であるとすれば読者の皆さんはA、Bどちらの債券を買いますか。
答えはAなのですが、理由は簡単です。 なぜならAを選択すれば、直ちに3万円が入手可能で、この3万円を1年間さらに3%で運用することが可能となります。
したがって1年後のAの結果は103万900円となり、Bに比べ900円有利になります。 いかがでしょうか。
時間の概念と金利の関係がおわかりいただけたでしょうか。 それでは次にもう少し進んで、IRRのお話をしましょう。
IRRという言葉を初めてお聞きになる方がほとんどだと思いますが、これまでの部分が理解できていれば何も心配はいりません。 この概念は、債券を理解するうえで避けて通れない概念ですし、最近よく耳にするスワップを含めたデリバティブにも必要な概念ですのでじっくりお読みください。
さて、今あなたを仮に首都食料鰍フ社長さんだとします。 役員会の議題は、企画部から出ている新しい工場建設の計画についてです。

計画によれば100億円の建設コストで新工場を建設し、1年目には20億円、2年目には30億円、3年目には30億円、4年目にも30億円の収入があるものとされています。 また、4年経過した時点で10億円でこの工場を別の会社に売却することになっています。
一方、経理部からは、景気の先行きが不透明なこの時期に新工場の建設は賛成できないとの意見があります。 経理部によれば満期まで4年の債券を買うと、クーポンは5%で、100億円は安全確実に運用できるとしています。
さて社長のあなたはどうしますか。 単純に考えると、債券を買えば4年目まで5億円ずつのクーポンを4回もらえますから20億円のもうけになります。

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